EQ6Pro 改造2
(ベルト駆動に変更) (EQMOD ダイレクト駆動) (ワイヤレスハンドコントローラ)

前書
 ガイド鏡は変わっても、ガイドカメラ:WAT100N ガイドソフト:Guidemaster の組み合わせを何年使ってきたのでしょう。使い始めたのはkiss DNの頃からです。PCOSは7に変わりGuidemasterが最近原因不明のフリーズを起こすことがあるのです。それも撮影が安定し、仮眠と取っているときによく起こるようになってきました。
 また、WAT100Nの感度に不満はないのですが、キャプチャーボードが必要なことでコンパクトさに欠けます。そのことから、ドイツにいるT-maruさんにALccd5(一世代前になります。)を買ってもらっていました。
 この機会にガイドカメラとソフトを換え、EQ6ももう一段精度を上げることにしました。

EQ6Proの調整
 まずは、赤緯、赤経部の動きとウォームホイールとシャフトのかみ合わせを調整し直しました。
 特に、以前にも調整したつもりだったのですが、赤緯体の動きが渋く赤偉体とウォームホイール軸が常に干渉しているようなのです。もう一度調整をし直したのですが、クリアランスが狭すぎると判断し、いつもお世話になっているみやてつさんに旋盤で削ってもらいました。
 このことで赤緯側は非常に軽い動きとなり、厳密にバランスをとれるようになりました。
 ウォームホイルの調整は赤緯側はバックラッシュ0をめざし、赤経側はクリアランスをもうけるように調整をしました。
ベルト駆動に変更
 後に販売されたAZEQ6はベルト駆動になっています。EQ6は中間ギアを使って駆動しているますから、モーターとウォームシャフトの回転方向が同じである点。
ギアヘッド等の減速ギアを使っていない点。など、ベルト駆動に変更することでかなりのメリットがありそうです。
 しかし、そこで問題になるのが減速ギア比です。前に勘違いしたように1:4ではなく12:47=1:3.91666…と販売されているギアプーリでは組み合わせできない比率だったのですが、EQMODというソフトで制御すると1:4で駆動することができることがわかりました。
 左はウォームシャフト部に取り付ける48歯のギアプーリです。ケースに入るように旋盤でギア部とハブ部を削っています。また、付属していたフランジをつけることができません。
     適正なコックドベルト(4mm幅。6mmでも可)をモーター側の12歯のギアプーリにはめるには少しこつがいり、写真のように輪ゴムで引っ張るかひもで引っ張った状態ではめる必要があります。車のタイミングベルトのようにテンショナーを中間に設けられればいいのですが調整のできるスペースがありません。  

後書
 EQ6Proの駆動伝達をベルト駆動に変更することでバックラッシュが減り、特に赤緯体の制御がよりシビアになると思われます。赤経側はガイド補正時でも常にギアに荷がかかる駆動をしており、特にベルト駆動に変えたメリットは大きくないと思われます。
 何よりも変わったことは高速導入時の音です。ギアのかみ合わせが少なくなった分、軽快な音になりました。
 この改造に当たっては別のページで紹介する。ダイレクト制御が必須になります。
 ギアの購入サイズや削った寸法、ベルトの長さなど記録していた紙を紛失してしまい、参考にされる方のお役に立てません。すみません。
    2014年6月