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前書 | |||||||||||
今の私の撮影スタイルからはPCは欠かせなくなりました。それの1つにオートガイドシステムがあります。 GuidemasterはMatthias Garzarolli(ドイツの方?)が作られた優れもののソフトです。このソフトの大きな特徴はキャリブレートできることとkissDなどのシャッターコントロールが出来ることです。 記述内容はバージョン2.0.14βについて書いたものです。更新が早く、すでにVer2.025βが公開されています。 また、記述内容には英語の弱い私にとって不明瞭なことや思い込みがあるかもしれません。そのつもりでお読みください。 |
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システム | |||||||||||
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左のようなシステムを構築しています。 接続方法のことで少し補足をします。 SynScanやSS2000PCのガイド端子には接続をしていません。ASCOM経由での接続です。 よって、GuidemasterとStellaNavigatorはUSB⇔シリアルアダプターを使い共有COMになります。 このことが後の不都合となります。 ガイドカメラのWAT-100NはRGB端子ですがキャプチャーを通してUSBの接続になります。 kissDNと接続はUSB2でそのままつないでいます。 リモコンシャーターは2.5ミニプラグ⇔シリアルとの接続になります。(以降に記述しています。) Guidemasteをインストールする前に下のソフトをインストールしておいてください。 dotnet 2.0 Framework Directx 9.0 oder higher ascom-standards |
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設定 | |||||||||||
赤道儀との設定 | |||||||||||
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まず、[setup]の[option]を開き、[telescope]のタブから設定を行います。 赤道儀と接続はASCOMのドライバーを使いますので[Guide interface]はASCOMを選択します。 [ASCOM setting]のsetupを押すと[ASCOM Telescope Chooser]のウインドウが表示され、赤道儀の種類を選ぶことになります。 (ASCM Ver5からはそれぞれの赤道儀のドライバーがプラグインしなくてはいけなくなりました。うまくインストールされていると表示があるはずです。) EQ6Pro(SynScanのドライバーがないため、互換性のあるCelestronをえらびます。)[Properties]をクリックしてください。 [Celestron Driver Setup]画面が表示され、[scope type]をNexstar5iを選んでください。 シリアルポートはUSB-シリアル変換アダプターのCOM番号を選んでください。 他の設定はよく分かっていません。 |
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キャリブレーションの設定 | |||||||||||
Time RA (DE) moveの値は規定値の5000でいいと思います。(SS2000PCの場合はDEの値を大きく15000ぐらいにしないとエラーが出やすいようです。しばたさんに教えていただきました。) 右の3つの項目はすべてチェックします。DE側は極軸が合っており、バランスが取れている場合チェックをはずしてもいいのです。 DE側のバックラッシュ量はこのキャリブレーションで測定をしてくれます。RA側はバックラッシュ補正の必要はありません。と言うことは、SynScan・SS2000PC側のバックラッシュ設定を0にしておけばいいのですね。 |
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ガイドスコープの設定 | |||||||||||
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上の設定項目から @ガイドスコープの焦点距離の入力値です。 バローレンズを入れている場合は掛け算をしてください。 ABDE、RAそれぞれの補正する許容範囲です。 数字を大きくすると補正を始める範囲が広くなります。 数字を小さくすると補正を始める範囲が狭くなります。 C補正から補正の間の時間でしょうか? D補正をする最大の時間。これを過ぎると補正しないことになるのかな? E警告をする範囲の設定。音が鳴るのでしょうか?なったことがありません。 下部2項目は規定値のまま。 |
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こう改めて書いていると思うことが2点あります。 ○ABの許容範囲はどの程度でいいのでしょうか?小さい範囲で収まるにこしたことはありませんが、そうはうまくいきません。 (1)補正許容範囲を小さくして、補正時間を短くしたり、0.5倍ではなく0.2倍速とかで小刻みに補正をする。 (2)補正許容範囲を大きくして、0.5倍速で補正時間を調整する。 このどちらも利点がありそうです。 風、シンチレーションが安定している場合は(1)が良さそうです。 風が強かったり、シンチレーションが強い場合は無駄な補正を避けるため(2)の方がいいようです。 ○雲が通過してガイド星を見失った場合、無理に探そうと暴れまわります。特に、寝てしまった場合などそれ以降の画像は無茶苦茶です。ガイド星を見失った場合、補正を止める機能がないかと思っていたのですが、これ使えそうです。 D項目目の数値を小さくすれば、ガイド星を見失っても無理な補正をしなくなるのではないでしょうか? 試してみます。 |
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KissDNのリモートシャッター設定 | |||||||||||
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Guidemasterのリモコンシャッターは便利に作られています。これを実行するには下記のケーブルを自作しなくてはいけません。 DLSR Settingでは[DLSR selection]のSerial Interfaceを選択し、下記のケーブルをつないでいるUSBシリアル変換アダプターのCOM番号をデバイスマネージャーで調べ、設定してください。 [shutter]はRTSに設定を変えてください。 [DLSR Exposure times]は選択できる露出時間です。そのままでもいいですが、ここで選べる時間を変更できます。 |
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右の図はcyanogenより拝借しました。 私の使っているケーブルは少し違ってトランジスタの代わりにフォトカプラを使っています。原理は5Vの電圧を受けている間、カメラのミニピンがショートすればいいようです。 ただ、不明な点は、このケーブルをつなぎカメラ電源を入れたときに3回ほど連続してシャッターが落ちます。 |
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ガイドカメライメージの設定 | |||||||||||
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WAT-100Nの場合、左図のような設定になると思います。 自信がないのが[CCD Pixel Size]の数値です。 WAT-100Nには2種類ありピクセルの大きさが違うのです。それから、XはRA側でCCDの横長辺、YはDE側でCCDの縦短辺だと思い込んでいます。 ですから、ガイドカメラはガイド鏡を極軸に向けて横向きについています。 このことは正しいのでしょうか? |
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2008年6月 | |||||||||||
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リモコンカメラケーブル作製2 | |||||||||||
右の写真はもう5年も使ってきたリモコンカメラケーブルです。今もきちんと作動はするもののどうにもUSBシリアル変換部がかさが大きく重く、取り回しに苦労していました。 先日久しぶりに「秋月電子」のサイトを見ていると下の商品が出ていました。どうも変換チップがUSB端子のつまみの中に収まっているようでとてもすっきりしています。これを利用することができそうなので、早速購入してみました。 |
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商品到着後、早速サイトからドライバーをインストールしてそれぞれの端子の状態を見ました。 以前USB変換は「RTS」が0ff時が-電圧・on時が+電圧が流れていたのですが、この変換は「RTS」がoff時5V・on時に0Vと反対の作動をしてくれます。 手持ちのフォトカプラでは「RTS」と「GND」を接続して制御することは私の頭では無理です。 |
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結局考えたあげく、-GNDを使わず、USB電源5Vと「RTS」を使って制御することとしました。 off時はUSB電源5V・「RTS」5Vで電圧差なし。 on時はUSB電源5V・「RTS」0Vでフォトカプラを作動。 こんな方法でいいのか疑問ですが、製作に取りかかりました。 ここまで、ケーブルがすっきりしているのですから、フォトカプラとダイオードはミニプラグの中に収まるように知恵を絞りました。 右の写真のように半田付けをしたもののケーブルと端子の固定ができておらず、ねじったり、ひっぱたりすると断線またはショートしてしまいます。最後は念入りに端子カバーとケーブルをシリコンと熱収縮チューブで固定しました。 |
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性能はともかく、我ながらうれしくなるほどすっきりしたケーブルに仕上がりました。 次は、もう一つUSBシリアル変換が使われているハンドコントローラー部も交換しようと思います。 |
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2013年11月 | |||||||||||
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