全般
guidemasterのオプション設定が終わって、自動ガイドの様子を説明します。
システムは
 ガイドカメラ:WAT-100N
 ビデオキャプチャ:GV-MVP/SZ(IO DATA)
 Guidemaster:Ver 2.0.14
 極軸はきっちり合わせる。

下記文章には不明確なところもあると思いますが、ご了承ください。
ガイドカメラの認識
 Ver2以降より、初期設定でキャプチャを認識してくれません。
 [Camera]の[Start Cam-・・・]にチェックを入れてください。
キャリブレートの開始
 [telescope]の[connect]にチェックを入れてください。これで、ハンドコントローラーとの接続が出来ます。

 ガイド星を導入します。キャリブレートするときは出来るだけ明るい星の方がうまくいきます。

 [Calbrate]のボタンをクリックしてください。すると、左図のようにガイド星を自動で認識しますか?と表示が出ますから「はい」で問題はありません。

 「いいえ」をクリックすると自分でポインタをガイド星に合わせクリックしてキャリブレートが始まります。。
キャリブレートの終了と結果
 キャリブレートが終了すると左図のように[Calbration Result]画面が表示されます。
 画面の左図のXY軸上にキャリブレーションの結果が現れます。軸上に上下左右同じ長さで、XY軸上にのっている場合はとても良好ということになります。

 左図のような場合はガイドカメラの取り付けがゆがんでいます。
片側が長い場合はその方向に荷重がかかっています。
 くの字になるような場合はクランプの閉め忘れ、赤経・赤緯体の軸の動きがしぶい場合などです。

 こんな場合はそのままでも、ガイド補正をがんばってくれますが、安定性にかけます。再度、バランスを取り直し、クランプをしっかり締めましょう。

*[Calbration Result]画面が表示されず、エラーメッセージが出る場合はガイド星が暗すぎるか、バランスの崩れが大きい場合です。特に、DEC側は慎重なバランスを取ってください。

*「バックラッシュの値が大きい」などとメッセージが出る場合がありますが、そのまま「OK]クリックして[Calbration Result]画面に進んでください。

 [Calbration Result]画面の確認後、[Save]をクリックしてキャリブレートの値が保存されました。
自動ガイドの開始
 [Guide]ボタンをクリックすると[Select]画面が表示されます。
 [Lock on actual position]をクリックし、ガイド星とする星の上でクリックすとその位置でその星がガイド星と認識されて補正が開始されます。

 [Use last position]は2回目以降から使用できます。
たとえば、曇ったりして、自動ガイドを中止します。雲の通過後ガイド星が表示されたときにこのボタンをクリックしガイド星としていた星をクリックして指定します。すると、元の位置にガイド星は補正されます。

*ガイドを中止するには[Guide]ボタンをクリックします。
自動ガイドの状態と設定
 ガイドを開始すると[Guide]画面が表示されグラフと円形の図画でガイド状況を確認することが出来ます。

 ガイドの状況を見ながら1回の補正量を調整します。
 たとえば、[E]側のボタンが2,3回点灯して補正を行っているときは補正量が足らないと思われます。そんなときは[aggressive]のRA側のスライドを右側に動かしてください。
 また、[E][W]に繰り返す場合が多いときはこのスライドを左に動かし補正量を短くしてください。
リモコンシャッターの開始
 [Camera timer]をクリックすると左図の画面が表示されます。
 時間と枚数を4段階まで設定することが出来ます。
 例:900秒5枚→300秒3枚→120秒3枚という風に連続撮影をしてくれます。
 また、進捗状況を2本のグラフで表示してくれます。
  上段は今の撮影の状況。
  下段は設定全体の進捗状況。

*直接数字入力も出来ます。自分なりによく使う時間・枚数をあらかじめオプションの[DSLR setting]で設定することが出来ます。

後記
 Guidemasterはとても優れたソフトだと思います。キャリブレートしてからの安定した補正。それから撮影のプログラムと一連の撮影作業をこなしてくれます。また、ボタン表示にもあるように私がまだ使っていない優れた機能も拡張してくれています。

 改善点もありますが、ソフトのプログラムによるものか私のパソコンの設定によるものか不明ですが少し述べたいと思います。
○Guidemasterとナビゲーションソフトが共有comでハンドコントローラーの接続されているため、comをその都度オープンにしなくてはいけません。これをよく忘れます。それから、ナビゲーションソフトからGuidemasterに切り替えるときは一度Guidemasterを終了しておく必要があります。Ver.1・・の時はこの問題はなかったのですが・・・。

○自動ガイドの途中に雲が通過してガイド星が隠れたときに、ガイド星を探そうとカメラのノイズなどに反応して暴れまくります。オプションのどこかの値を変えることによりガイドを中止してくれると思うのですが、不明です。
 数年前までは何十万というシステムを組まないと出来なかったオートガイドがノートパソコンを使うことにより、楽に確実に撮影が出来るようになりました。
 ただ、最近オートガイドに任せ、ボーと星空を眺めていると、寒い中GA-4の第1円のガイド星をはずさないようにハンドコントローラーを握っていた頃が少し懐かしく思うのです。撮影をしているという充実感を味わえたように思います。
でも、もう戻れません。

Guidemaster 2