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前書 |
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初めて、ガイドのために使用していたシステムの組み合わせは、ガイド鏡:fl400mmF5 ガイドマウント:TGM-1 ガイドカメラ:WAT100Nの組み合わせでした。
ガイドカメラのCマウント部分には2.4倍のバローレンズも場合によっては付けて、焦点距離を960mmにすることが出来ました。
しかし、このシステムに不満を持つようになりました。
不満@は重いのです。特にプレートとガイドマウントが重さの原因。
不満Aはガイド鏡の保持の不安。ガイドマウントTGM-1はガイド星を導入するにはとても便利なのですが、固定力に不安があります。
こんな不満を元に何年かぶりにガイドシステムを改良しました。
改良のきっかけはParks反射鏡に付いていた、長いファインダーがきっかけでした。D50mmと国産と同様なのですが、焦点距離は300mmあります。そのうえ、アメリカンサイズの接眼アダプターと直進ヘリコイドが付いています。もうそのまま、ガイド鏡にすることが出来そうです。
新システムを作るにあたって、
・ファインダー代わりにも使えるようにすること。
・確実に保持できるようにすること。
この2点にこだわって製作に取り組みました。 |
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プレートの製作 |
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まずは、撮影用の鏡筒が変わっても簡単に取り付けができるように汎用性を考えました。
鏡筒へはアリガタとアリミゾを使い、親子亀のように乗せるようにしました。
Parksの鏡筒へはビクセンのVCやVMC用のアリガタを切断して取りつけました。(この鏡筒バンドは24○mmほどあり、交換を考えているのですが、思わしいものがありません。)
プレートの加工はガイド用のバンド(むかし国際光器さんで売られていたファインダ台座の一部)とミザールの小型アリミゾを2個取り付け加工をしました。
このプレート作成で一番大変だったのは、上の右端に4.5mm幅のスリットを入れています。このスリットは後に述べるフリップミラーを固定するためのものです。
アルミとは言え、8mm厚をカネノコで切っていくのは夏場ではこたえました。 |
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フリップミラーの加工 |
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今回のガイド鏡は完全に鏡筒に固定するためガイド星を探すためのフリップミラーの取り付けは必要ありませんが、ファインダー代わりに取り付けるようにしました。
取り付け加工の一番大変だった部分は2インチADを36.4mmのオスねじに変更する加工です。また、工程途中の写真を撮っていませんが、2インチAD部分の四隅のねじをはずし、その輪郭と同じものを3o厚のアルミ板を使って糸鋸で切り抜きます。
中央部の接続部分はビクセン製の36.4-42の変換アダプターをアルミ板に取り付けました。
フリップミラーの底の部分には固定用のアルミ板から4mmボルトが飛び出ています。固定するときはナットを締めてスリットのあるプレートを挟み込んで固定します。ヘリコイドを動かすときは緩めればスライドできます。 |
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ガイドカメラマウント |
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もともと鏡筒を切断して、300mmの焦点距離の中にフリップミラーとガイドカメラマウントを変換アダプターで収めるつもりでしたが、鏡筒から直進ヘリコイドをはずす方法が分からず、光路をつめるため、こんなアダプターを作る羽目になっていしまいました。
M42-Cマウントまで光路長は1mmほどでしょうか、手順は
@フリップミラーのM42オスをリングの両端の2箇所の穴を使ってはずし、M42のメスにします。
Aボーグの7243のオス側にビクセン31.7ADをねじ込み、メス側からボーグの7511を差し込みます。
Bビクセン31.7ADと7511の余分な長さを切り取り、31.7スリーブが動かないように三箇所を芋ねじで固定します。
フリップミラーのM42のオス部分がはずせると光路長を縮めることが出来、色々使い道がありそうです。
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光軸の調整と組み立て |
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気休めほどですが、光軸を確認してみました。
(本当はレーザー光に対して鏡が垂直でなければ意味がないのですが・・・。)
結局このガイド鏡は3点で支持されており、ヘリコイドのガタによる光路のゆがみを中のバンドで調整したつもりです。 |
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後書 |
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ほぼ思ったとおりの出来上がりになりました。自分なりに「格好いい」と思っています。
でも、反省点としてはプレートが重いですね。フリップミラーの幅にプレートを合わせればよかったな、と後悔しています。時間があるときにプレートを蜂の巣状態に中抜きをしたいと思います。
このファインダーとWAT100Nでの組み合わせで、どの程度の恒星が写るかというと、シャッター速度1/60でモニター上で8.2等星が確認できましたが、ガイド星としては7.5等星以内になりそうです。
満足する画像を手に入れるにはこれからです。今までは主鏡とガイド鏡の焦点距離は同じぐらいの長さでガイドをしていました。ということは画素面の大きさの違いはありますが、モニターに写るガイド星の動きがそのまま写真の写りだったのです。
こんな経験から、700,800mmの焦点距離を300mmでガイドが出来るということがもう一つ実感できないのです。
月が出ているうちにガイドソフトの設定値を煮詰め、成果が出れば「ガイドマスター」のページで報告をします。 |
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2009年8月 |
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