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前書き |
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以前製作したフォーカス補助具です。
ピントリングにコックドベルトをかませて遊星ギアで減速して細かいピントだしをしようと制作しました。汎用性のあるようにレンズがかわってもピントリングの前後位置・ピントリングの径の違いにも適当なテンションがかかるように製作をしましたが、欠点もいくつかあり最近は使用していませんでした。
欠点は
・遊星ギアボックスとはいえ、作りはプラスチックのおもちゃです。バックラッシュが激しい。
・テンションをかけ過ぎるとレンズによっては傾きが起こり星像を悪くする。
・かさが大きい。
これらの欠点を克服するため何年か前に天ガの「星より機材」に掲載されていた方法を参考に製作に取り組むことにしました。
マイクロメーターヘッドをうまく組み込み込めるかが課題になりそうです。 |
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マイクロメータヘッドの取り付け |
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まずはAPO200とにらめっこです。
稼働するピントリングと固定部のどちらにマイクロメータヘッドを取り付けるのかを考えました。
レンズを完全に分解してしまうのならばピントリングに固定部をつくりたいところですが、分解の自信がなく、ピントリングにベルトをかけて可動部としてマイクロメータヘッドを取り付けることにしました。
左の写真は固定部としての部品を取り付けるところです。
取り外し方は中央の赤いピンを外し、見えてきたねじを緩めれば黒い部分が引き抜けます。そこには2mmのバカ穴-小さいねじ穴−2mmのバカ穴が開いています。
この穴を使って固定部を取り付けることにしました。
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右がそのために切ったり削ったりして作った部品です。
上段:可動部(左)・固定部・可動部(右)・バネ・マイクロメータヘッド
下段:ベルト
写真でも分かるようにかなり雑な仕上がりになっています。
上段左3個は3mm厚のアルミアングルを切りだして作りました。一番苦労したのはレンズボディに合わせてRを付けるところです。万力に挟み物をして徐々に曲げました。
バネはノック式のボールペンに入ってたいものです。ちょうど3mmのボルトが通ります。 |
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まずは2mmのバカ穴に2.6mmのタップを立ててねじを切ります。そこに固定用の金具を取り付けます。
ベルトは稼働用のアングルの根元で固定をするため0.5mmのアルミ板を細長く切り取り可動のはインが確保できるように二つのアングルで固定をします。
後は押し用のバネをはめ込み、その反対側にマイクロメータヘッドを取り付け完成となります。
以前に使っていたバーニヤ目盛環の印をあてにして位置を決めていますが、ベルトを緩めれば調整位置を動かすこともできます。
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後書 |
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このレンズは周辺まで綺麗な円形で星像を写すことはできるのですが、天体用フィルターでは赤の色収差が目立ちます。結局、GBのピントを行きすぎ、Rのピント位置と合わす必要があります。この当たりの微妙なピントリングの操作がこの改造によって容易になりました。
今後の課題とすればF4に絞ることにより星像に締まり、色収差の影響も減りますが、8本の気になる光条が出てしまいます。固定された状態でいいので、F4の円形絞りをレンズ内に組み込めないか改造を進めたいと思います。 |
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2012年3月 |
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